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2011/02/10ホンダ四輪販売長岡、補修用塗料を100%水性に
 ホンダ四輪販売長岡(重山禮次社長、本社=新潟県長岡市)はこのほど、同市にある内製化工場のボディサービスセンター(矢部芳文工場長)で使用する補修用ベースコートを水性塗料に変更。現在では完全移行している。

■環境負荷に配慮した体制を築く

 1997年9月にオープンした同センター。おもな入庫先は市内にある4つの販売拠点で、鈑金4、塗装3、整備2、フロント1、事務2、矢部工場長の13人体制。月間110〜120台をコンスタントに処理している。また、直需にも力を入れており、ホンダ車はもちろん、他社車両も視野に入れた業務拡大を目指している。
 それまで、ハイソリッドタイプの塗料を使用していた同センター。仕上がり品質の向上や作業時間の短縮に向けての挑戦はこれまで通り継続していく一方で、「今後は塗料をはじめ環境負荷をおさえた工場運営が不可欠」と考えていた矢部工場長は、現場とのミーティングなどで水性塗料の必要性を強く訴え続けてきたという。その結果、少しずつだが現場のスタッフからも「新車塗膜が水性化するなかで、補修の現場としても水性塗料を使いこなせるようにしたい」、「世間全体で環境意識が強まるなかで刺激の強い溶剤臭を減らすことができれば、イメージアップにつながる」など、前向きな意見が出てきた。
 そして2010年3月末に本社の了承を得て、本格的に補修塗料の水性化に取り組みはじめた。銘柄の選考では、国産と外資の塗料メーカーを1社ずつ招き、それぞれ5日間の試験を実施。おもなチェックポイントは、?仕上がり品質をそれまでの塗料と同じレベルを維持しながら、短期間で完全水性に移行できること、?補修は基本的にブロック塗装を推奨しており、調色時における現車との近似色配合情報が豊富で短時間で調色できること、?塗料メーカーのサポート体制が充実していることの3点。最終的には、調色時や塗装時の感覚がそれまでの塗料に近いという現場の意見が決め手となり、国産の水性塗料を導入することにした。

■完全水性化を目指して

 正式に導入したのは、スタッフの異動などが落ち着いた同年5月24日。その際に塗装用のコンプレッサー、スプレーガン洗浄装置、保温機能付き塗料保管棚などを追加。導入しても使わなければ意味がないと、矢部工場長は積極的に水性塗料を使うよう、6月1日には溶剤系塗料を撤廃、水性塗料100%とした。既存の塗料からの切り替え期間は1週間と短かかったが、現場のとまどいもなく、全員で「新潟県のデーラー内製化工場初のオール水性化工場」を目標に自発的に調色や塗装方法などを習得しようと日夜励んだという。
 完全水性化に向けて苦労した点について、塗装部門を管理する樺澤延之係長は、「安定した塗装品質を維持するうえで、調色時に温度と湿度を見極め、その時々で最良の希釈水を選択できるようになるまでが大変だった。調色室で試し塗りを行ないイメージ通りの色味や塗り肌になっても、ブースで塗装するとバサついた肌になることもあった」と語る。塗料メーカーのマニュアルに沿うよう塗装作業を徹底。水性は溶剤の延長線の塗料という考えから「溶剤は溶剤、水は水」と、塗装技術者の意識を切り替えさせることで、スムーズに移行できたという。
 「地域に密着したサービスを展開していくなかで、近隣住民に対して環境を第一に考えた事業活動を目指していることを伝えたい」という矢部工場長。その一環として、2010年10月より本社ホームページ(www.hondacars-nagaoka.co.jp)のなかで定期的にブログを掲載、社用車のボンネットフードに『water base pro shop ひとと環境にやさしい水性塗料を使用しています。』というステッカーを貼るなど、今後もカーオーナーに向けて高品質と環境の両面からアピールすることで、さらなる入庫拡大につなげていく方針だ。

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